保健師認知度向上プロジェクト

地方公務員の保健師として働いていた頃

最近、駆け抜けるように毎日が過ぎていて、困っています。笑

気温の変化が激しいですが、体調には気をつけて過ごしましょう!特に、最近運動してない私。笑

 

今回は、健康保険組合で仕事をする前に、地方公務員として働いていたときに学んだことを書いてみようと思います。(少し抽象的な話になります。)

 

私は、以前、「母子保健」を専門とする保健師として、小学校に行く前のお子さんをもつご家庭を対象に、乳幼児健診や家庭訪問、親子で参加してもらう教室などをしていました。

 

保健師が公務員として働く場合、所属する行政によって、業務の担当の分けかたは様々です。

 

例えば、

母子保健(子ども関係の健康)、成人保健(大人の健康)、など業務で担当を分けたり、

〇〇地区を担当、など地区ごとに担当を分けたりしています。

 

私が以前働いていた所は業務で担当を分けていたので、私は「母子保健」の部署にいました。

 

ここでの経験は、今までの人生の中で(といってもまだ短いですが)、初めてのことばかりで、毎日が学びそのものでした。

 

子どもは可愛い、子どもが好き、子供に癒される、そんな単純な言葉では言い表せないくらいの子どもの奥深さを知りました。

色んな人の色んな愛の形を知りました。

 

何より、家族、地域、そのさらに周りの人たち、本当に数多くの人によって私自身の生活が支えられてきたか、目に見えないものの本当の大切さを、私はもしかしたらここで初めて知ったのかもしれません。

 

子どもは年齢が低いほど、家庭状況や周辺地域の養育環境などの影響を受けやすいというのは事実です。

 

ただ、その一方でどんな子にも、その影響さえはねのけ、自ら自分の道を切り開いていくことができる、大きな可能性を持っています。

 

そしてそれは、子どもだけでなく、大人についても同じことです。

 

人生、上手くいくことばかりではありません。

綺麗事では済まないことばかりが、自分の身に降りかかっていると感じることもきっと数多くあります。

 

孤独な時もあります。むしろ一人だと感じることばかりかもしれません。

 

でも、そんな時は、ふさぎこまないで、決して諦めないで、助けを求め続けてください。

 

それでもダメなら、助けを求めるとき、ただ助けてくださいと言うのではなく、自分が相手に提供できるものを見つけてください。

 

人に助けを求めるとき、自分の強みが、自分にしかない経験が、きっと自分を助けます。

 

お金がなくても、愛が何かが分からなくても、自分に自信が持てなくても、それでも生きてきた、その自分の軌跡が、何よりの強みになると思います。

 

それだけ、生きているということは、価値があるものだと思います。

 

生きていれば、良いことがありますか。

生きていて良かったと、いつか思えるようになりますか。

私には、その答えが、まだはっきりとは、分かりません。

 

周りの人を敵対視しないで、甘い言葉に振り回されないで、そのうち、生きていて良かったと思えるように。

 

人間の可能性は確かに無限大ですが、その可能性が十分に発揮されるかどうかは、これからの世の中を作っていく私たち一人一人の責任です。(もちろん私自身も…)

 

社会が良くならなければ、自分の人生も良くなりません。

もちろん、自分の子どもの人生も、家族の人生も、良くなりません。

 

出来るだけの多くの人が至るところで社会を良くしようと、考えを変えて、自分を変えて、努力し続けるしかないのかもしれません。

 

抽象的な話ばかりでつい長くなりましたが、

こんな抽象的なことが、母子保健での経験を経て、私が学んだことだと思っています。

 

人の様々な生き方のかたちを知り、人は、周りが見れなくなった時いかに無力であるか、人との繋がりを感じた時いかに強くなれるか、ということを実感として学ぶことができました。

 

ここに書くのは少し先の話になるかもしれないですが、いつか、具体的なエピソードも交えて母子保健での経験をお伝えできたらと思います。